金沢大学医薬保健研究域医学系 人体病理学教室 (第2病理学教室)

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研究内容

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医局長 佐藤保則
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金沢大学附属病院

教室の沿革History of the classroom

沿革

大正15年7月3日、京大清野謙次教授門下の杉山繁輝が、本学の病理学教授に就任し、第二病理学教室が発足。 杉山教授は昭和13年12月24日、京大病理学教室教授に選ばれ、金沢医大教授を兼任(同18年9月8日、金沢医大教授兼務を解かれた)。
昭和18年9月9日、京大清野教授門下の石川太刀雄丸が、第二病理学教室主任教授として着任(同年7月5日発令)。 石川教授は昭和48年3月31日定年退職。
昭和48年4月、金沢大学医動物学教室の助教授の太田五六が、第二病理学教室主任に就任(同年4月15日発令)。 太田教授は昭和62年3月31日定年退職した。
昭和62年5月、太田教授の後任として、当教室講師の中沼安二が主任教授に昇進し(昭和62年5月1日発令)、現在に至る。
平成13年に大学院部局化に伴い、教室名が形態機能病理学教室に変更され、現在に至る。

歴代教授略歴および当時の教室業績

初代 杉山繁輝 教授

初代 杉山繁輝 教授
(在職大正15年7月〜昭和18年9月)

略歴

明治27年9月15日 岡山県久世町に生まれる
大正9年7月1日 京都大学医学部卒業
大正15年7月3日 金沢医大第二病理学教室主任教授に就任
昭和13年12月 京大病理学教室教授に就任、金沢医大教授を兼任
昭和18年9月 金沢医科大学兼務を解く
昭和20年10月8日 殉職。享年65歳

所属学会

日本病理学会

研究内容

白血球や組織細胞の生物学的研究

研究成果

白血球の超生体染色、血液および組織細胞の遊走、白血球の核移動、白血球の異物・細菌貪食、皮下組織細胞の異物貪食、各種細胞の面積測定学的研究、周核顆粒、微量測定器による赤沈速度の研究等の論文発表

代表的な著書

血液および組織の新研究とその方法

受賞歴
  • 昭和5年4月 病理学会ウィルヒョウ賞
  • 昭和13年4月 日本病理学会総会で宿題報告
第二代 石川太刀雄丸 教授

第二代 石川太刀雄丸 教授
(在職 昭和18年7月〜昭和48年3月)

略歴

明治41年3月29 富山県射水郡下村に生まれる
昭和6年 京大医学部卒業。
昭和18年7月5日 金沢大学第二病理学教室主任教授
昭和43年4月 金大がん研究所長を併任
昭和48年3月 金沢大学教授 定年退官
昭和48年10月 逝去。享年65歳

主な学会会長

第16回日本細胞化学シンポジウム会長、第18回日本東洋医学会総会会長

所属学会

日本病理学会、日本細胞生物学会、日本東洋医学会、日本細胞化学シンポジウム

研究内容

酸化還元電位に関する研究、組織化学的研究、細胞化学的実験的研究、原子爆弾症の形態学的研究、化学的感受体系統の機能形態学的研究、神経系分化の研究、成熟神経系の研究、 自律神経系および脊髄神経節の病態生理と化学的感受体系の求心神経支配に関する研究

研究成果
  • 組織化学の系統的研究を開始し、諸種新法を創案し、胚発生の領域に利用し成果を上げる
  • 実験的甲状腺腫の研究で甲状腺ヨード集積物質ケロジンモノヨージナーゼ、そのCo因子の発見
  • 自律神経系の機能面の研究により、反射形式 - 内臓体壁反射 - の存在を見出し、東洋医学の科学的展開の道を拓く
  • 胚の蛋白表面基に関する免疫化学的・生物学的研究、初期発生の代謝系の研究等を行い、胚での神経系の分化をカーテシイアンダイバー法により追求
  • 腫瘍の比較生化学、免疫化学的研究を行い、試験管内での遺伝子導入による癌化実験に成功し、発癌機構の解析の道を開く
  • 早期癌の血清診断や制癌剤コバルト・プロトポルフィリンを開発
受賞歴

昭和31年 日本病理学会総会宿題報告
昭和48年 北国文化賞

第三代 太田五六 教授

第三代 太田五六 教授
(在職 昭和48年4月〜昭和62年3月)

略歴

大正11年3月30日 石川県金沢市池田町に生まれる
昭和21年9月 金沢医科大学卒業
昭和48年4月 金沢大学第二病理学教室主任教授に就任
昭和60年9月 金沢大学評議員
昭和62年3月 金沢大学教授 定年退官
平成20年9月 逝去。享年86歳

主な学会会長

昭和56年11月 第16回日本肝臓学会西部会
昭和63年5月 第25回日本肝癌研究会

所属学会

日本病理学会、日本肝臓学会、日本肝癌研究会

研究内容

内皮細胞の形態学と血管内膜の血液凝固活性の研究, 慢性進行性肝疾患、血管炎の免疫病理学的研究, 蛍光抗体法、リンパ球培養検査、肝細胞培養法による肝細胞障害の機序解明, 肝細胞膜特異抗原の抽出、胆管系の研究、肝内胆管癌、肝細胞癌の研究

研究成果
  • 血管内膜のトロンビン中和作用が、内膜由来の2,3の酸性ムコ多糖体と血漿由来の物質との複合作用であることを解明
  • 自己免疫性肝炎での浸潤細胞を、蛍光抗体法により検索し、免疫グロブリン産生形質細胞の浸潤を解明
  • 慢性活動性肝疾患の進展には、肝細胞膜自己抗原が重要であり、その精製と自己抗原成分を明らかにし、自己反応性リンパ球の標的であること解明
  • 早期肝癌の病理と発癌の研究を行い、多数の症例を収集し、早期肝癌の病理診断クライテリアの作成に貢献
代表的な著書

肝細胞癌の境界病変

受賞歴

昭和59年10月 臨床病理学会で特別講演
平成10年 勲三等瑞宝章

第四代 中沼安二 教授

第四代 中沼安二 教授
(在職 昭和62年5月〜平成26年3月)

略歴

昭和23年8月7日 富山県富山市新保に生まれた。
昭和49年3月 金沢大学医学部卒業
昭和62年5月1日 第二病理学教室主任教授に昇進
平成13年4月 金沢大学医薬保健研究域教授
平成18年4月 金沢大学医学系研究科長
平成20年4月 金沢大学医薬保健研究域医学系長

主な学会会長

平成9年10月 第8回国際肝病理研究会
平成15年6月 第39回日本肝癌研究会総会
平成20年5月 第97回日本病理学会総会
平成20年5月 第19回国際肝病理研究会
平成22年10月 第17回日本肝臓学会大会
平成23年7月 日本消化器免疫学会総会

所属学会

日本病理学会、日本肝臓学会、日本胆道学会、日本肝癌研究会、日本消化器免疫学会、国際肝病理研究会、アメリカ肝臓学会、アジア太平洋肝臓学会

研究内容

肝臓・胆道の病理学的研究、原発性胆汁性肝硬変の病理学的研究、肝内胆管癌の病理学的研究、自己免疫性胆管炎•膵炎に関する病理学的研究、胆管系疾患と自然免疫

研究成果
  • 肝内胆管系に分布する付属腺組織を見出し、系統的研究を行い、この付属腺が分化の抑えられた膵組織であり、胆道の病態形成に関係することを解明
  • 原発性胆汁性肝硬変を系統的に研究し、胆管上皮にピルビン酸脱水素酵素E2成分が異常発現し、自己免疫性胆管破壊に関係することを解明
  • 胆管系の自然免疫機構を明らかにし、トル様受容体が胆管障害の発生に関係し、自己免疫性胆管炎の発生に関係することを解明
  • 肝内胆管系の病理学的研究、肝内結石症での粘液分泌機序、発癌機序、平坦型、乳頭型前癌病変を明らかにし、WHOの消化器腫瘍に掲載
  • 胆管系の細胞老化機構を明らかにし、自己免疫性胆管障害での細胞老化、老化障害と胆管癌の発癌機構を解明
  • 体染色体性劣性遺伝性自然変異ラットPCKラットを発見し、遺伝子機構、分子機構を解明し、分子標的治療を開発
  • 自己免疫性膵炎、IgG4関連疾患の病態を明らかにし、II型過敏症が背景にあり、制御性T細胞の関与ことを解明
代表的な著書

肝結節の生検診断:診断プロセスを中心に
肝癌:腫瘍病理鑑別診断アトラス
WHO Classification of tumors. Tumours of the digestive system (2000)
Pathology of the liver (2006)
WHO Classification of tumors. Tumours of the digestive system (2010).
Pathology of the liver (2010)

受賞歴

昭和62年10月 First Prize of the 1987 Rorer
Award Contest (米国消化器病学会)
平成2年3月肝炎に関する研究奨励賞(ウイルス肝炎研究財団)
平成4年6月 第31回肝臓学会総会で原発性胆汁性肝硬変の教育講演
平成5年9月 第7回北国がん基金助成
平成11年4月Clemens von Pirquet Award
(米国加州大学デービス校)
平成16年6月 日本病理学賞(宿題報告)
平成16年6月 日本肝臓学会賞(織田賞)

その他、他大学での教授就任履歴

  • 倉田自章(石川病理:教官)  昭和41年10月金沢大学結核研究所教授に就任
  • 小田島粛夫(太田病理:助教授) 昭和49年8月 金沢医科大学病理学教授に就任
  • 福田鎮雄(太田病理:助教授) 昭和51年4月北陸大学微生物学教授に就任
  • 吉沢浩司(太田病理:助手) 平成2年4月 広島大学衛生学教授
  • 寺田忠史(中沼病理:助教授) 平成8年 鳥取大学病理学教授に就任
  • 牧本 清子 (中沼病理:講師) 平成12年4月 大阪大学医学研究科保健学科教授
  • 細 正博(中沼病理:講師) 平成12年4月金沢大学医薬研究域保健学系教授に就任
  • 野々村昭孝(中沼病理:助教授) 平成15年7月 奈良県立医科大学病理学教授に就任
  • 湊 宏(中沼病理:助手、病理部助教授) 平成19年4月 金沢医科大学病理学教授に就任