金沢大学医薬保健研究域医学系 人体病理学教室 (第2病理学教室)

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金沢大学附属病院

遠隔病理診断(テレパソロジー)Telepathology

北陸におけるテレパソロジーサービスを用いた地域医療支援

テレパソロジーを含めた遠隔医療は、1996年度に旧厚生省の「遠隔医療に関する研究」班の設置を皮切りに、早急な整備を必要とされている大きな テーマである。全国的には、すでに実用段階に達しているものの、北陸における遠隔医療の整備はかなり遅れている。平成13年、石川県の医療施設運営費等補助金 (静止画像伝送装置 僻地中核病院診療支援システム)として、珠洲市総合病院と金沢大学形態機能病理学(第二病理)教室との間に設置されたテレパソロジーシステムを皮切りに、北陸遠隔医療の先駆的役割を担ってきた。

遠隔医療は、旧厚生省の技術開発研究事業(遠隔医療研究班)によると「映像を含む患者情報の伝達に基づいて遠隔地から診断、指示などの医療 行為及び医療に関連した行為を行うこと」と定義されている。遠隔医療が医療に果たす意義として ・医療の地域格差の解消 (専門医の不在な病院でも専門医の医療を受けることができ、医療の質的向上に大きく貢献), ・医療の効率化 (患者の不必要な搬送の減少, 病理医の効率的活動), ・患者サービスの向上 (在宅医療への発展)などが掲げられている。遠隔医療の一つに遠隔病理診断(テレパソロジー) があり、病理標本の顕微鏡画像を通信回線により伝送し、伝送された画像を遠隔地で観察することで病理診断を行う医療行為の一つである。手術中に病理診断が 行われる術中迅速病理診断は、・病変組織の良悪性の判定, ・浸潤範囲や転移の確認、・切除断端における腫瘍残存の有無などを判断するものであり、手術中に次にとるべき処置方法を決定するための重要な指針となる。 したがって、常勤病理医のいない病院では、大きな手術は不可能か、術者の主観的判断で手術されているのが現状であり、このような問題点を打開すべくテレパソロジーの普及が望まれている。現在、珠洲市総合病院に加えて、山中温泉医療センター、国立病院機構 福井病院と当教室との間をテレパソロジーシステムで繋ぎ、北陸における遠隔地医療としての病理診断サービスの実績をあげ、病理診断の精度向上、さらに患者に質の高い医療を供することに寄与している。